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nayoro-english.hatenablog.com
高校英語の壁
中学の時には、英語が得意。
学校の授業はすいすい理解できるし、テストの点もいい。
英検3級も、らくらく合格。
だけど、高校に入ったとたん、英語の授業が急に難しくなった。
覚えなきゃいけない分量も多いし、他の教科の勉強もあるし。
このままだと、数年後にやってくる大学受験が不安……。
──という高校生の方は、実に、実に多いです!
ふりかえってみれば、私もそういう高校生でした。
分量がハンパない
「中学の3年間で学ぶ英語」と「大学受験に必要な英語」だと、分量的に、私は「1:20」くらいの割合じゃないかなと思っています。
たとえで話すと、「中学英語」は、幼稚園のプール。水深30センチくらい、10メートルかける10メートルぐらいの大きさ。
だから、「すべてを網羅的に記憶すること」も、たやすい。
それに対して「大学受験までに必要な英語」は、25メートルのプールです。(難関大学を志望しているなら、50メートルの競泳用プールくらいの大きさかも?)。
このくらいの大きさになってくると、「すべてを網羅的に記憶する」のは、結構な時間や労力を費やさないと、かなり難しいことになってきます。
つまり、高校英語の難しさは、「とにかく、中学とは比べ物にならないほど、分量が多い」ということにあります。
抽象性が高い
中学の時に学ぶ英単語は、「walk」「eat」「write」のような、具体的な意味を持つものがほとんどなので、特に苦労しなくても、記憶することができます。
カタカナで使われている単語も多いので(「school」とか「teacher」とか)、覚えるのもらくらくです。
ところが、高校に入ったとたん「consider」だの「recognize」だの、「suggest」だの、抽象性の高い単語がバンバン出てきて、「えっと……」ととまどっているうちに、「recommend」「confuse」「include」(←このへんの単語は、英語から遠ざかっている時間が長い大人の方にとっては、ほとんど馴染みがない単語ではないでしょうか…でも、すべて高校1年くらいで学習する単語です)などなど、次の単語の波が、どんどんやってきて、それで溺れそうになってしまう、という生徒さんも多いのです。
また、高校に入ってから学ぶ英文法は、中学の時よりも、抽象性が高くなります。
仮定法、間接話法、分詞構文、助動詞のさまざまな使い方。
文法というより、個々の単語(特に動詞)の語法(=その単語の具体的な使い方)に即したルールと意味を同時に覚えていく場面も非常に多く、「覚えなければならない事柄が、中学の時とは比べ物にならないほど多い」という現実があります。
高校英語の壁
中学までは「英語なんて楽勝」と思ってきた生徒さんたちも、「高校英語の壁」にぶつかってしまう方も多いです。
また、社会人の方でも、たとえば、TOEIC650点ぐらいで、そこから先に行けない、という方からご相談を受けたりするのですが、これは「高校英語の壁」がブロックになっているんだろうなあ、と感じることがあります。
じゃあ、この「高校英語の壁」を乗り越えるには、いったい、どうすればいいのでしょうか?
──そう質問したくなりますよね?
その処方箋
1「まずは『単語』と『文法』を、たくさんインプットする」
2「記憶した『単語』と『文法』を応用して、たくさんの英文を読みこなす」
ことだと思います。
(リスニングの勉強は、まず、1と2をやってから、だと思っています。「知らない単語」は聞こえません。「読んでも意味のわからない英文」は、聞いても理解できません。)
大学受験を見据えて私の塾にきてくださる生徒さんたちには、「自分一人の力で」「初めて見る英語の長文」を、「大量に・すばやく・正確に」読めるようになる力を身につけていただくことを目標にしています。
というわけで、具体的には、「二人で一緒に英文を読む」という授業を展開しています。
一緒に長文を読んでいきますが、生徒さんは、ただ、私の説明を聞いている、というような時間はほとんどありません。
私が、生徒さんたちに、たくさんの質問をするからです。
「初めて見る単語、あったりする? たとえば、この examine って、どういう意味かな?」
「この文の主語は?」
「このthat は何だろう? 説明してもらえますか?」
「このif のかたまりは、どこからどこまで?」
「ここでいう『the industry』は、具体的に何を指しているのかな?」
「このitを文法的に説明してみてもらえますか?」
英文を正確に読んでいくためのステップになる、たくさんの質問を投げかけます。
それらの質問に答えてもらう過程で。
彼らが「これまでに、記憶できていなかった単語や文法」を、私は見抜くことができます。そして、それを、ベストなタイミングで補うことができます。
そして、生徒さんがすでに持っている英語の知識を、どうやって彼ら自身の力で応用していけるか、という実践的な学習も行えます。
1対1で教える私の塾では、黒板のところに立った教師が、ただ一方的に説明を続けるということがありません。
グループでの授業や、個別指導という名の教師巡回式の学習塾では得られない、密度の高い、インタラクティブな学びがあります。
生徒さんたちの学ぶ力を引き出せる「1対1」の塾だからこそ。
たくさんの高校生たちがぶつかる「高校英語の壁」を突破する力を、可能な限り短い時間で、身につけられるのではないかと思っています。
(2024.03.22)