学習した表現を、うまくアレンジ
私「それじゃ、教科書38ページを見てみよう。……下から4行目の、メグのセリフを読んでみて?」
Aくん「Some animals and birds in Japan are also on it. ……あ、これ……」
私「そうなんだよね〜。
be動詞には、『存在している』っていう意味があったよね。
『レッドリストに載っている』っていうのは、『レッドリストの上に、存在している』っていう意味の英文にすれば、いいんだよね」
Aくん「そっか……(教科書の)ここに、答えが書いてあったんだ」
私「そうなの。この表現を、うまいこと、アレンジすれば、よかったんだよね。
『also』は、必要ないから、削ろう。
そして、『it』を『the Red List』に戻せば……」
Aくん「According to this article, some animals and birds are on the Red list」
私「ほら、それで大正解〜。ちゃんと、勉強したやつだったでしょう」
Aくん「おお。……そっか。そっか〜!!」
いったんは、食らいつく
私「あとね、もしも、こういう問題が、テストに出たとしたらね。
ぱっと見て、『うわ〜、わっかんね〜!』って、投げ出しちゃうんじゃなくて、とにかくいったんは、食らいつくことが大事。
『一部分だけでも、わからないかな?』って、一回、考えてみてほしい」
Aくん「……はい」
私「この英作文の配点が、4点だったとして。
『according to this article』の部分だけ、わかったとしたら、それだけでもいいから、書いておいてほしい。
場合によっては、部分点で、1点はもらえるかもしれない」
Aくん「……」
私「仮に、後半だけがわかったとしたら、その後半部分だけでも、解答用紙に書いておいてほしい。
そうすれば、『部分点』として、4点中2点か……ひょっとしたら、3点ぐらい、もらえるかも」
すぐに、あきらめない
Aくん「先生」
私「はい」
Aくん「僕は、今まで、そういう『部分点』っていうの、考えたことがなかったです」
私「そっか……そうかもしれないねえ。
でも、今までにも、中学の定期テストとかの解答用紙に、〇〇先生が、赤ペンで三角形を書いて、そのなかに『2』とか『1』とか、点数を書いてくれてたことがあったでしょう?」
Aくん「あ、あった。ありました」
私「あれが部分点。
『配点の4点全部は上げられないけど、ココまではちゃんとできているから、2点はあげよう』っていう考え方」
Aくんは、じっと黙り込んで、私の話に耳を傾けてくれています。
頭の中で、一生懸命、何ごとかを、考えているかのようです。
私「これから『総合ABC』が始まるけど、中学3年生のみ〜んなそうだけど、その日、初めて見る問題に出会うわけだよね。
そのときに『あ、これ、知らない、わかんない!』って、すぐにあきらめないでほしいんだよね。
『もしかして、一部分だけでも、できるかも』って思って、食らいついて、解いてほしい。
英語だけじゃなくて、どの教科も、そう。
そうやって、1点でも2点でも、部分点を、しっかり、かき集めていくのって、すごく大切なことなのね」
途中までだけど、きちんとがんばったこと
私「さっきさ、Aくん、『総合ABCの配点が、今年から、100点満点に変更になった』って心配してたでしょ?
全体の満点が変わることで、『テストがどう変わるんですか?』って質問してくれたよね」
Aくん「はい」
私「得点を、60点満点から100点満点にすると、こういう部分点を、きちんとつけやすくなるっていう面が、あるんだよね。
60点満点のときには、単に『できた=1点』『できない=0点』だったのが……」
Aくん「あ、そっか……そっか!!」
じっと私の話を聞いていたAくんが、そこで、とても明るい表情になりました。
ぱあっと、明かりが灯ったような笑顔でした。
Aくん「全部わかったわけじゃなくても、『途中までは、がんばった』っていうことに、ちゃんと、点がもらえるんだ!!」
問題を見て、「わかんない!」とすぐに投げ出さない。
「もしかして、途中まででも、解けないだろうか?」と、いったんは、取り組んでみる。
そういう姿勢は、英語の学習だけではなく、他教科の勉強においても──いえ、これから続いていく人生全般にとって、大切なことだと、私は思っています。
*現在、中高生の方の授業は、おかげさまで満席になっております。
2022年3月から、2名様のみ、受け付ける予定ですので、お早めにお申し込みいただければと思っております。
▼お申し込みはこちらからどうぞ。
「こごま英語教室」お申し込みフォーム
▼ブログランキングに参加しています。バナーを応援クリックしてくださると嬉しいです!
にほんブログ村